過去に一度葺き直し(締め直し)はしてありましたが、瓦がかなり古く劣化が目立ってきていました。
過去の葺き直しにより、何種類かの瓦が混じり、瓦の色がムラムラです。
古い瓦や瓦桟をはがし、屋根を掃除します。
新たに補強ベニヤを貼り増しします。
補強ベニヤの上から防水紙を貼り、新しい瓦に合わせて瓦桟を取り付けます。
新しい瓦を屋根上に配置します。今度は爪の付いた引っ掛け瓦です。
平地の瓦を葺き終わり、棟積みの途中です。
冠瓦をビス留めしたら完成です。
綺麗に生まれ変わりました。 小松瓦(黒)
今回は本屋のみの葺き替え工事です。
前に葺き直しをしてから年数が経っていたのでずっと屋根の事が気になっていました。
次は葺き替えだと決めていたのであまり迷うことはありませんでしたが、今回は本屋だけでお願いしました。
ムラムラだった瓦の色もピカピカになり、大変満足しています。
既存の瓦を再利用する『葺き直し』もやってやれない事はありませんが、瓦自体が吊り下げ銅線葺きの瓦(49判)だったのでま同じ工法でやらなければならない事、またそれは最近の引っ掛け釘打ち工法の瓦に比べ工料がかかる上に耐久年数が劣る事、今屋根に葺かれている瓦はすでに何十年も風・雨・雪・日差しから家を守ってきた瓦である事、昔の瓦はねじれが強く瓦同士の隙間ができやすい事、瓦自体の防水・防災性能が昔と今では全然違う事、葺き直しする場合も補足瓦が何割か必要になり思ったほど安くつかない事、等を踏まえお客様のご要望もあり葺き替えでの工事になりました。
本屋だけとはいえ、屋根が大きいので金額が少し高くなりましたがきれいに仕上がりました。